平成18年度
 校内研修について
国語・算数
総合的な学習の時間
19年度の研修のページへ
1 研究主題
『一人一人の子どもに「確かな学力」を身につけさせるためにはどうあればよいか』
   〜基礎・基本を大切にした指導と評価の工夫〜
2 研究概要
(1)研究主題設定の理由
@今日的な課題から
 新しい世紀を迎え、子どもたちを取り巻く社会は様々な面で、これまで以上に激しい変化に直面することになる。情報が溢れ価値が多様化する中で、子どもたちは、どのようにして生きていかなければならないのだろうか。このような社会を主体的・創造的に生きていくためには、自分の考え、目標をしっかりともち行動していくことが大切である。
 学校では、新学習指導要領の下、子どもたちに基礎・基本を確実に身につけ、それをもとに、自分で課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断、行動し、よりよく問題を解決する能力や、豊かな人間性、健康と体力などの「生きる力」を育成することが求められている。
 本校では、過去3年間、生活科と総合的な学習の時間の研究から、課題に対して意欲的に取り組む姿や、粘り強く課題解決していこうとする姿が育ってきたという成果がみられた。従って、今年度は、『一人一人の子どもに「確かな学力」を身につけさせるためにはどうあればよいか』というテーマで,基礎・基本の確実な定着と、それらを活用し、自ら考え判断し主体的に行動していこうとする子どもの育成を目指して研究を行っていきたい。
A学校教育目標とのかかわりから
○よく考え進んで学習する子
(価値要素)自主・自立、創意工夫、合理性、探求心、表現力等
○ひろく心を結びあう子
(価値要素)公正・公平、勤労・奉仕、公共心・公徳心、協力・協調、責任感等
○健康でたくましい子
(価値要素)健康・体力の向上、正義、基本的な生活習慣、根気,生命の尊重、自然愛護等
 本校では、「一人一人の子どもを主役にした学校づくり」のもと、実現に向けて取り組んでいる。「一人一人の子どもを主役にした学校づくり」とは、すべての子どもの自由に任せるといった自由奔放な学校生活を意味するものではない。それは、「子どもが主役である」という全職員の共通理解と全校体制のもと、子どもたちの人権を尊重し、子どもたち一人一人のよさを生かした、共感と支援のある教育活動に努めることにより、「自分のめあてをしっかりともち、その実現に向けて前向きに取り組む子ども」が育成できることをねらっており、また、子どもたちの自主性、判断力、協調性、社会性、実践力などを大切にした「生きる力」の育成をねらったものである。「自分のめあてをしっかりともち、その実現に向けて前向きに取り組む子ども」の育成を目指すためには、まず、子どもたちにとって授業がよくわかり、楽しく、魅力あふれるものでなければならない。そのためには、まず、一人一人の子どもを生かし「子どもを主役」にした授業の充実とともに、基礎・基本の確実な定着を図ることが必要である。
B子どもの実態から
 本校の子どもは、生活科や総合的な学習の時間の中で、長年培われてきた福祉教育(温清園との交流、愛成園の児童の受け入れ、特別支援教育との交流)等で他者を思いやり、弱者を助ける心をもつ児童が育ってきている。また、自分からつかんだ課題に積極的に取り組み最後まで追究し解決しようとする姿も見られた。
 教科学習においては、与えられたことは素直に熱心に取り組む一方で、深く考えたり課題解決への手立てを考えたりする力にやや欠ける面がある。また、自分なりの考えを人前で話すことがおっくうがる子どもも見られる。
 子どもたちにとって、授業が、「楽しい」「おもしろい」と感じるためには、基礎的・基本的な内容がしっかりと定着していなければならない。従って、学ぶための確かな力を身につける授業が必要となってくる。
 子どもたちは、学年が進むにつれて、仲間同士のつながりを強く求めるようになる。この自発的な思いや願いを学びの場で発揮させていきたい。子ども同士、互いの考えや立場を尊重し認め合い、仲間とともに豊かに学び合う姿を目指している。
Cこれまでの研究経過から
 本校では3年間、生活科や総合的な学習の時間について研究してきた。更に平成14年・15年度と文部科学省人権教育研究指定校として実践してきた。「子どもたちが生きる力を身につけていく指導の在り方」というテーマで人権尊重の教育を中心とした総合的な学習の時間や生活科での活動を展開してきた。その結果、子どもたちは、今まで気づかなかった人々の存在に気づいたり、様々な物事に目を向けられるようになってきた。
 また、自分からつかんだ課題には粘り強く取り組み、学習活動が広がってきた。さらに、これらの活動を通して、多くの保護者や地域の方々の協力も得、人権への意識を高めるとともに、学校と地域・家庭の新たな連携につながっていくことになった。
 そこで、生活科や総合的な学習の時間で培った学びへの主体的に取り組む姿を、今度は、教科の学習にも取り入れていきたい。更に、教科で培った学習方法や知識・技能を総合的な学習の時間に十分に活用することで、より豊かなものになってくる。その根底にある「確かな学力」を子どもたちに身につけさせるための研究をしていきたい。
(2)目指す子ども像
あかるい子
素直な子
たくましい子
自分のめあてをしっかりともち、その実現に向けて前向きに取り組む子ども
(3)研究目標
 基礎・基本を明確にし、学習形態や指導方法等を工夫することにより、 一人一人の子どもに「確かな学力」を身につけさせることができることを実践を通して明らかにしていく。
 本校における基礎・基本を次のとおりにとらえる。
 「基礎・基本=確かな学力」とし、学習指導要領の目標及び内容の総体としての基礎的・基本的な内容ととらえ、学習指導要領の目標及び内容として定められたものの習得と、学ぶ意欲、思考力、判断力等を含めて「基礎・基本」とする。 
(4)研究仮説
@基礎・基本の定着
 ○一人一人の学習の到達度を把握し、個に応じた支援をすることにより、「確かな学力」が身につくであろう。
A学習形態の工夫
 ○学習形態を工夫していくことにより、「確かな学力」が身につくであろう。
  (個別・一斉・グループ・TT・少人数・教科担任制・習熟度別指導等)
B評価方法の工夫
 ○評価方法を工夫し、指導に生かすことにより、「確かな学力」が身につくであろう。
(5)研究内容 
@実態把握と処遇。
A国語・算数での基礎的・基本的な内容の明確化。(含教材研究)
B指導方法の工夫。
C学習形態の工夫。
D指導と評価の工夫。
(6)研究方法 
 学習会及び研究推進委員会を通しての理論付けと、各ブロックからの提案授業による研究会、ブロック内研究会での情報交換を行っていく。
【授業研究会における基本的な構え】
・授業者(学担の場合)一人に任せるのではなく、ブロックのメンバーが協力体制をとりながら研究し指導案を作成する。また、要請に応じて研究推進委員会及び全職員が計画に参加する。
・全学年が提案授業を行う。(含要請訪問 2回)
・提案授業は、提案事項や問題点を指導案の中に明示する。
・参観者は、提案事項や問題点などをつかんで授業を参観する。また、子どものつぶやき、活動、表情等、具体的な子どもの姿を観察し、授業とのかかわりを考えていく。
・提案授業及び協議会で得られた点は、自学級の授業にも積極的に取り入れていく。
・研修の成果と課題を明らかにするために、指導主事の要請訪問を実施し授業実践を積み上げていく。(要請訪問の授業後、全員で研 究協議会をもつ。)
・提案授業後は、協議会をもつ。(各ブロック毎に協議会をもつが、関係の教科には積極的に参加する。)
3 研究実践計画
(1)年次計画
@第1年次(平成16年度)
 ァ 研究に関する基本計画の立案
  ○研究主題設定、仮説の立案化、研究授業計画、研究組織体制、指導体制
 ィ 実践研究
  ○基礎的・基本的な内容の明確化
  ○実態把握と一人一人に応じた指導の在り方
 ゥ 平成16年度の反省と次年度の計画
  ○本年度の研修の成果と課題
  ○次年度の研修計画立案
A第2年次(平成17年度)
 ァ 実践研究
  ○実態把握と一人一人に応じた指導の在り方
  ○学習形態の工夫(TT,少人数授業、習熟度別指導等)
 ィ 研究計画の見直し
  ○本年度の研修の成果と課題
  ○次年度の研修計画立案
B第3年次(平成18年度 )
 ァ 実践研究
  ○実態把握と一人一人に応じた指導の在り方
  ○学習形態の工夫
  ○指導と評価の工夫
 ィ 研究計画の見直し
  ○本年度の研修の成果と課題
  ○次年度の研修の計画立案
 ゥ 研究のまとめ
  ○収集データのまとめと仮説の検証
  19年度の研修  国語・算数  総合的な学習の時間