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掲載日:平成16年7月4日
「どうしてあの田んぼには、いつまでも稲を植えないの?」
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米作りについて学習してきた子どもたちは、今まで気がつかなかったことにも関心を示すようになりました。
田んぼで仕事をしていたおじさんに話を聞いてみると、「減反(げんたん)だからこの田んぼでは米を作っていないんだよ」という答えが返ってきました。『ゲンタン』ってなんだ?
生産調整=減反![]()
米は日本人の主食ですから、安定した米が生産できるよう米作りの技術や品種などが研究されてきました。その努力のおかげで、たくさんの米が生産できるようになりました。それとは反対に、食生活の変化とともに日本人は昔に比べて米を食べる量が少なくなってきました。
ちなみに、1人あたりの米の消費量は平成13年度は63.6キログラムで、ピーク時である昭和37年度の118.3キログラムに比べると、およそ半分になっています(農林水産省資料による)。
そのために、米作りをしている農家が、作りたいだけ米を作ると毎年たくさんの米があまってしまうようになりました。国では、この米あまりの対策として、1969年(昭和44年)から、米の生産調整(=減反)を行うようになりました。
生産調整は、田んぼに稲以外の作物を作る転作と、稲を作らない休耕があります。近所のおじさんの田んぼは、減反のうち休耕にあたります。
米の生産調整は、国が目標作付け面積を決めて都道府県に割り当て、生産調整した農家には補助金を出してきました。新食糧法のもとでは、生産調整は各農家の判断にまかされています。
転作作物![]()
日本の米の生産調整は単に米を作らないだけではなく、ほかの作物への転作を中心にすすめられています。
青森県でも、毎年多くの田んぼで生産調整が行われています。その中でも全体の71パーセントで転作が行われています。作付け面積の多い順にみると、飼料作物が最も多く、地力増進作物、大豆、そば、野菜、小麦の順になっています。
転作田で作られている野菜には、ながいも、トマト、ねぎ、にんにく、ごぼうなどがあり(作付面積順)、地もとの消費者だけでなく高速道路を利用して大消費地にもとどけられています。
新しい米政策![]()
国は、平成14年に『米政策改革大網』という政治を行っていくうえでの新しい考えを出しました。生産調整のやり方も今までとちがって、各都道府県に目標作付面積を割り当てる方法から、前年の売れた米の量に基づいて米を作れる量を配分する方法に変わるそうです。
米作り農家の人たちは、生産調整についてどう思っているのでしょうか。いろいろな立場があるでしょうが、話を聞いた方のほとんどが、「できれば生産調整はないほうがいいと思う。でもしかたがない。」という立場でした。
米があまる一番の原因が、食生活の変化で日本人があまり米を食べなくなってきたせいだとのべましたが、バランスのいい日本型食生活を見直てみることも大切な気がします。