
平成13年度校内研修計画
1.研究主題
一人一人が生き生きと取り組み みんなで高め合う授業をめざして
学習の中で情報を活用する活動を通して
2.研究主題について
(1)教育目標から
本校では、教育目標に「かんがえる子、たすけあう子、げんきな子」を掲げ、21世紀に生きる“調和のとれた人間性豊かな子どもたち”の育成をめざし、学校・家庭・地域が連携して教育実践に取り組んでいる。
目標の一つである知育の面では、「かんがえる子」の具現化を図るため、
@ 確かな学力の定着
A 問題解決力の育成
B 個に応じた指導
の3つを努力目標に掲げ授業改善に努めている。
(2)子どもの実態から
本校は、岩木山の北麓に位置し、周辺をりんご園と豊かな自然環境に囲まれている。保護者は、学校行事などに大変協力的で、地域全体で子どもたちをおおらかに、そして思いやりのある子に育てたいという願いを持っている。
このようなすばらしい環境の中で育った子どもたちは、明るく素直で勤労意欲も十分にある。また、学年間の縦のつながりも強く、高学年の子が低学年の子の面倒をよく見たり、掃除のやり方を教えて手伝うなど、思いやりのある姿が随所に見られる。
学習面においては、昨年度まで統計的探究プロセスを生かした学習活動を展開した結果、子どもたち一人一人が、課題解決に向けて意欲的に取り組み問題解決力を身につけてきている。
また、社会の情報化に主体的に対応する情報活用能力の育成をめざし、コンピュータの活用について学年ごとに系統立てて指導を重ねたところ、情報機器に対する興味関心が高まり、コンピュータの基本操作についてはかなり身に付いてきたように思われる。さらに、昨年度は、本校のホームページ開設により、学習の成果を発信することにも意欲的に取り組むようになり、ホームページを見た方とのメールの交流も始まっている。しかし、ホームページ作りを通して、正しい情報を伝えようとする情報に対する責任感は育ってきてはいるが、まだ充分とは言えず、伝えるべき情報を、相手にわかりやすく伝達する力の育成が今後の課題である。
(3)主題設定理由
高度情報化社会を生き抜いていくためには、「生きる力」の育成が重要課題である。そのためには、子どもたちが、自分で課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、行動し、よりよく問題を解決するといった問題解決にいたるまでの過程を重視した学習活動を通して、問題解決力の育成を図っていかなければならない。その際、発達段階や目的に応じて情報内容や情報手段を主体的に選択したり、活用したりする力。さらには情報を正しく扱うといった情報活用能力が、今後ますます重要になってくると考えられる。
また、子どもたちが自力解決した結果を、学級の友達や地域の方々、さらにインターネットを通して多くの方に見ていただいたり、伝える対象や方法を考え、発信し、意見の交流を通して自分なりの見方や考え方を広げ深めていくことは、新たな課題の発見や生活の中で生かすことへもつながると考えられる。
これらのことを基に本主題を設定した。
なお、主題から本校の教育目標である「かんがえる子」を具体的にとらえると、「自分の考え(思考力・判断力)や課題解決の見通し(判断力)を持ち、他の子どもとのコミニュケーション(表現力、判断力)を通して、自分のよさや他人のよさに気づき高めていこうする(意欲、思考力)子」と表すことができる。
ところで、子どもが生き生きと学習に取り組み、みんなで高め合う授業とするためには、一人一人が目を輝かせ、学ぶことの喜びを味わえるような学習活動を作り上げる工夫が必要である。その手だてとして本校では、問題解決的な学習過程に「情報を活用する活動」を取り入れることとした。なお、ここでいう「情報を活用する活動」とは、課題解決に必要な情報を収集し、目的に応じて情報内容や情報手段を選択し、情報をまとめ表現し、発表し交流する活動である。そして、この「情報を活用する活動」の積み重ねにより、情報活用能力が育成され、生き生きと学習に取り組む子ども、つまり本校でめざす問題解決力を身につけた子どもの育成につながると考えるのである。
ところで、子どもたちが課題解決に向けて主体的に学習を進めていくためには、「聞く、話す、読む、書くなどの能力」「観察する、実験する、調べるなどの能力」さらに、「整理する、分析する、まとめるなどの能力」の育成が不可欠である。本校では、学習内容や技能の習得、及び、これらの能力の育成を図るだけではなく、関心や意欲、思考力、判断力などの資質や能力も含めたものを基礎・基本としてとらえ、その確実な定着に努めている。なお、日々の実践に当たっては、一人一人の思いや願い、よさや可能性などを生かしたり発揮できるような子どもの側に立った指導について常に改善を図りながら進めて行きたいと考えている。
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情報を活用する活動
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| 収集・選択 |
→ |
表現・創造 |
→ |
発信・交流 |
(4)副題のとらえ方
◇「情報を活用する活動」について
「情報を活用する活動」といった場合、それには2つの側面が考えられる。一つは「情報内容」の活用であり、もう一つは「情報手段」の活用である。
「情報内容」とは、その情報がもっている内容であるが、その中には必要な内容と不必要な内容、容易な内容から難解な内容まで、ありとあらゆる情報が包含されている。そして、その中から、自分にとって今必要で分かりやすい情報内容を見つけだしていくことが重要である。
「情報手段」については、昨年度までの実践をふまえ、コンピュータやインターネットなどだけでなく、テレビ、ビデオ、図書、写真なども含め、さらには、家庭や地域の人との関わりを通して得られる子どもたちの自然体験や社会体験をも生かしながら幅広くとらえていくこととする。このような多様な情報手段の中から、課題に応じて適切な情報手段を選択し、情報をまとめ表現し、発表し交流する活動、すなわち「情報を活用する活動」を通して、情報活用能力が育成されると考えるのである。
◇「情報を活用する活動」において重視する活動
次の4つの活動を重視していくことで、研究主題に迫っていきたいと考えている。
@興味・関心・意欲が高まる課題をつくる活動
A課題解決のために必要な情報を収集し選択する活動
B情報を整理したり、活用したりする活動
A学習してわかったことや考えたことを伝達する活動
3.研究目標
一人一人が進んで課題に取り組み、自分なりの考えを持って表現するとともに、よりよい解決に向けて互いに学び合い考えを高めていく子どもを育てるため、問題解決的な学習過程における「情報を活用する活動」の取り入れ方を実践を通して明らかにする。
4.研究仮説
@情報の必要性が喚起されるような学習課題を持つことにより、情報を収集する活動が意欲的に進められるであろう。
A発達段階や目的に応じた情報手段や機器の活用を図ることにより、一人一人が自分の思いや考えを進んで表現するようになり、問題解決力が育成されるであろう。
B自力解決した結果を発信し交流することにより、新たな思いを広げ考えを高めていくことができるであろう。
5.研究年次計画
第1年次(平成13年度)
情報の必要性が喚起されるような学習課題をつくる活動、並びに問題解決のために必要な情報を収集し選択する活動のあり方について、各教科・特別活動の実践を通して研究する。
第2年次(平成14年度)
発達段階や目的に応じた情報手段や機器を生かし、情報を整理したり、活用したりする活動を通して、問題解決力を伸ばす指導のあり方について実践を深める。
第3年次(平成15年度)
自力解決した結果を発信し交流することにより、新たな思いを広げ考えを高めていく子どもを育てる指導のあり方について実践を通して研究を深める。
6.本年度の研究計画
(1)本年度の研究 <第1年次>
情報の必要性が喚起されるような学習課題をつくる活動、並びに問題解決のために必要な情報を収集し選択する活動のあり方について、各教科・特別活動の実践を通して研究する。
(2)研究内容
○「情報を活用する活動」について
・本校がめざす子どもの姿の設定と教師の役割
・発達段階に応じた情報内容の選択や情報手段の活用のあり方
・問題解決的な学習過程における「情報を活用する活動」の効 果的な取り入れ方
○情報活用能力を育成するコンピュータ活用について
・インターネットを利用した情報収集、コンピュータによる情報の整理と表現活動、本校ホームページからの情報発信と交流など、コンピュータを活用した学習のあり方
・「チャレンジ!コンピュータ」年間指導計画の見直し
(3)研究方法
・授業研究は、低学年部会・高学年部会での共同提案とする。
・事前検討会は全員参加で教材研究を行い、授業計画などについて検討して指導案を作成し、授業並びに研究会にのぞむ。
・授業研究では、毎回授業参観の観点を決め、研究会の話し合いを充実したものとする。
・各部会で司会、記録などを担当し、研究の成果や問題点を明らかにするとともに、研究の集積ができるようにまとめる。
7.実技研修会について
指導技術や知識、あるいは教職に関わる一般知識を得るための研修を、次の方法で行う。
・研修主任を中心に学習指導部のメンバーが世話役をする。
・年間計画にあらかじめもられたものは、全員参加による研修とする。
・研修したことは、日常の教育実践を通して身につけていく。
・今年度もコンピューターの実技研修会を各学期1回程度計画し、授業におけるコンピュー活用の方向性を探る。

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