りんご作りの一年

 りんご作りの主な仕事をお知らせします。りんごの種類によって、仕事の時期が変わってきます。わたしたちが育てているのは、おそい時期(11月上旬)に収穫する「ふじ」というりんごです。
春の仕事 夏の仕事
秋の仕事 冬の仕事

春の仕事

<肥料をあたえる>4月

 人間と同じようにりんごも栄養が必要です。4月にまず肥料をまいて栄養を与えます(もと肥)。その後、6月ごろにもう一度与えます(つい肥)。6月に与えるのは、ちょうどりんごの実が大きくなり始め、栄養がたくさん必要になるからです。


人工授粉>5月
「ぼんてん」という、ぼうの先にふわふわした毛のついた耳かきみたいものに花粉をつけて、めしべのところにつけてやります。
 一つのつぼみから5こくらい花がさきますが、5この花全部に花粉をつけるのではありません。まん中の「中心花(ちゅうしんか)」にだけ花粉をつけます。
「中心花」は、一番先にさく一番大きな花です。この花から、一番いいりんごができます。

 一つ一つの花に花粉をつけていくのは、たいへんな仕事です。ですから、今は、ほとんどの家でマメコバチをかっていて、マメコバチにじゅふんのてつだいをしてもらっています。
 マメコバチは、ミツバチより体が小さくて、はりでさしたりすることはほとんどありません。どくもありません。マメコバチがりんごの花粉を集めているうちに体についてた花粉でじゅふんします。
 くわしいことは、「マメコバチのひみつを探れ」をご覧下さい。


実すぐり>5・6月

 大きなりんごの木には、花が3〜4万個もさきます。さいた花が全部りんごの実になっても、木は全部のりんごを大きくするだけの養分をつくることができません。そうすると大きいおいしいりんごができなくなってしまいます。ですから、いらない実を取らなければなりません。いらない実をとることを「実すぐり」といいます。むずかしい言葉では「摘果(てきか)」と言います。
 実すぐりのやり方は、まず人さし指と親指でりんごの実のねもとをかるくつかみます。それから、親ゆびで実をはじきます。すると、ゴムでっぽうみたいにとびます。

5月14日 (晴れ)
 今年は、りんごの花がとても早くさきました。りんごの実は、まだ小さくてやわらかいので、つめに力を入れなくても落とすことができます。授粉しなかった実は、ふれるとすぐに落ちてしまいます。ですから、実すぐりをしやすい時期なのだそうです。でも、まだどの実も同じくらいの大きさで、どの実を残したらいいのかわたしたちにはわかりにくいです。もう少しすると中心の実が、まわりの実よりも大きくなって見分けがつきやすくなります。


<薬かけ>4月〜8月
 りんごの実を食べる虫や葉っぱを食べる虫をたおすため、また、病気(黒星病やふらん病など)からりんごを守るために、年間12・3回スピードスプレーヤーで薬をかけます。     
 ゆかりさんのおじいさんに聞いたところ、8月までだいたい十日に一回くらい薬をかけるそうです。薬をかけるときは、てんちゃくざいというものをまぜます。てんちゃくざいというのは、薬を葉っぱなどにくっつきやすくする、のりみたいな役目をするものです。
 薬は、1種類だけまく時も、何種類かまぜる時もあるそうです。

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